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ASD(自閉スペクトラム症)

特徴

コミュニケーションや社会的相互作用が苦手であったり、特定の物事や行動に強いこだわりがあるなどの特徴をもちます。症状の程度や現れ方は人によって大きく異なり、生まれつきの脳機能の特性として考えられています。

• 社会的コミュニケーションの困難:言葉だけでなく、表情やジェスチャーなど非言語的なやり取りを理解・活用するのが難しく、相手の気持ちを読み取りにくい
• 限定された興味・反復的な行動:特定の話題や活動に強いこだわりをもったり、いつも同じ手順やルーティンを好む
• 感覚の偏り:音や光、味など特定の刺激に敏感(過敏)だったり、逆に気づきにくい(鈍感)場合もある
• 個人差が大きい:ASDの特性は人それぞれで、重症度や得意・不得意は多様です

​主な治療法

• 行動療法・ソーシャルスキルトレーニング:特性に合わせた方法でコミュニケーションや対人関係の練習を行い、社会的スキルを身につける
• 教育的支援:学校の特別支援教育や合理的配慮により、一人ひとりに合った学習環境を整える
• 薬物療法:不安や落ち着きのなさなど、二次的に生じる症状(併存症)に対して薬を使う場合もあります
• 家族・周囲のサポート:ASDを理解し、特性に配慮したコミュニケーションや環境を整えることで本人の負担を軽減します

マメ知識

• 早期発見・介入の重要性:小さいうちから特性を把握し、適切な支援を受けることで、本人が過ごしやすい環境を整えやすくなります
• 強みを活かす:ASDのある方の中には、興味をもった分野で高い集中力や独自の視点を発揮する場合があり、その才能を伸ばすサポートも重要です
• 専門家との連携:小児科や児童精神科、心理士、特別支援学校・学級、発達障害支援センターなど、複数の専門機関と協力しながら総合的に支援していくことが望まれます

ASDは個人差が大きいからこそ、一人ひとりの特性に応じた柔軟なサポートが必要です。早期発見と継続的な支援により、本人が持つ力を最大限に活かし、より自立した生活を送ることが期待できます。

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