
東京都 東大和市 精神科 ・ 心療内科
こころのクリニック桜ヶ丘
Mental Clinic Sakuragaoka
ADHD(注意欠如・多動症)
特徴
主に「不注意」「多動性」「衝動性」の3つの特性がみられる発達障害です。子どもから大人まで、程度や現れ方は人によってさまざまで、本人の努力だけではコントロールが難しい場合があります。
• 不注意:集中力が続かない、物をよくなくす、ケアレスミスが多い
• 多動性:じっとしていられない、落ち着かずに動き回る、常にそわそわしている
• 衝動性:相手の話を最後まで聞かずに口を挟む、順番待ちが苦手、思いついたらすぐ行動してしまう
• 個人差が大きい:不注意が強いタイプ、多動・衝動性が強いタイプ、その両方が混ざるタイプがあり、ライフステージによって症状の出方が変わることも
主な治療法
• 行動療法・環境調整:時間割やToDoリストなどの視覚的な支援、休息時間や学習・仕事の進め方を工夫して集中力を保つ
• 心理教育:ADHDの特性を本人や家族、周囲が正しく理解し、対処法を学ぶことで日常生活の困難を減らす
• 社会的サポート:学校の特別支援や職場の配慮、通級指導教室・支援センターなどの専門機関と連携しながら支援を受ける
• 薬物療法:注意力や衝動性をコントロールする薬が処方される場合があります
マメ知識
• 早期発見・介入が効果的:小さいうちから適切な対応を行うと、本人の特性に合った学習・生活習慣を身につけやすくなります
• 大人のADHD:成長とともに多動や衝動性が目立たなくなる場合もありますが、不注意や仕事の段取りの難しさなどで困ることがあり、成人期にも支援が必要な場合があります
• 強みを活かす:ADHDの人は、豊かな想像力や柔軟な発想力を発揮しやすい側面もあり、適切な環境とサポートがあれば大きな才能を伸ばすことができます
ADHDは生まれ持った脳機能の特徴であり、本人の努力不足とは異なります。正確な診断と継続的なサポートを受けながら、一人ひとりに合った工夫や環境調整で日常生活の困難を軽減していきましょう。